木のおもちゃのつみきや(福岡)原田のヨーロッパおもちゃメーカー、見本市紀行

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 ドイツ出張記

 

 ドイツ、スイス等のおもちゃメーカー、おもちゃ見本市を原田が訪れた際の記録です。

 
 
 
 
 
 
 

28 ドイツ出張記2007 その5

忙しくてお休みしていました。6月27日の午後の部からです。
前回ザイフェン村への交通の不便さを書きましたが、いよいよ村内に入ってきました。
小さい村ですから、村に入ればあとは歩きで回ります。
この日の予定は、(といっても予定は大幅に遅れ到着は午後4時)ヴェルナー一家です。
お父さんのワルターさんと3人の息子達。それぞれがお互い競合しないよう製品に特徴があります。

長男のクリスチアンさんはライフェンドレーエンというここ独自のろくろ技法でたくさんの動物を作ります。このようにカットしてみないと何ができるか分からない輪っかが仕上げられます。写真をご覧下さい。


この技術も持った職人さんはクリスチアンさんを含めて4,5人だそうです。
大きなメーカーはこんなミニチュアの動物を作るときには、金太郎飴(といっても分かる人が少ないかも)
みたいに棒状に仕上げます。機械では簡単にできるはずです。
でも、この村の職人さんたちは伝統的な技術にこだわります。それは、この村が旧東ドイツ時代、国営企業になるのを嫌い、小さな家内工業のままでいたから残った技術ともいえます。

さて次男のヴォルフガングさんは仕掛けものを得意とします。やじろべえやでんぐり返りそして動きのある楽しいオルゴールボックスなど製作しています。

やじろべい各種と右・首を振るあひる
左のブレーメンはクリスチアンさんの工房でできたもの


私は翌日の早朝にろくろ細工の体験をさせてもらいました。

体験で作ったもの、きれいなものが本職の仕事、なにやらわけが分からないものが私の仕事)親方も職人さんもみんな親切で、いい思い出になりました。それに車にはこんな落書き(?)WolfgangのWolfが狼で、gangが玩具です。


すごく日本びいきなんです。なんでも日本人女性がこちらでおもちゃ作りの修行をしていったんですって。


これが究極のからくり「でんぐり返り人形」。動いている所をお見せできないのが残念です。

(商品紹介でもご案内しています→でんぐり返し人形)

最後に三男のジークフリートさんはお父さんのあとを継いで、歴史ものです。ザイフェンは鉱山としての歴史が長く、その仕事や生活ぶりをワルターさんはミニチュアで再現しています。採掘現場や鉱石を炉で溶かしている様子、それからおもちゃを作るところもあります。
鉱夫と天使が並んでいるミニチュアをご覧になったことないですか。ザイフェンを象徴する人形です。
ドイツのクリスマスで飾られるろうそく立て、オーナメント、ミニチュアの木製品は殆どこのザイフェンを中心としたエルツ山地からやってきます。木のおもちゃを語る上でこのエルツ山地はなくてはならない存在です。ルーツを大切にしていらっしゃる仕事に共感を覚えます。




ドイツの仕事場は5時にはぴったり終わります。我々のスケジュールはどんどん押していって最後の工房に入る時には既に5時過ぎというのが何回もありましたが、この日ヴェルナー一家の3軒を回るその1軒目に5時を過ぎてしまったので、あとの2軒の職人さんたちはわざわざ我々のために随分遅くまで仕事をしなければなりませんでした。本当に申し訳ないことでした。


2008/05/05 10:12:07